第11回日独ユースサミット「ハロードイツ2017」
ハロードイツ2017は、2017年8月24日から9月3日に開催されました。今年のプログラムはリューネブルクでの3日間のホームステイと第11回日独ユースサミットのふたつで構成され、ユースサミットでは、政治・教育・文化・環境・社会の5つのブループに分かれて「私たちはどこまで自由なのか?」というテーマのもとに設定された問いに対して意見交換を行いました。世界中の若者は、職業や住む場所、消費行動やコミュニケーションの方法、あるいは政治への参画について決定するにあたり、選択の自由に伴う苦しみに直面しています。 これらの選択の自由は全員にとって平等なものなのだろうか?私たちは、より多くの自由を求めていくのだろうか?それとも、自由にはすでに制限があるのだろうか?あるいは、自由は私たちがすぐに気づかないような困難を伴うのだろうか? このような問いに対して、プログラム参加者は、グループごとに考えを深めました。
8月24日、日本人参加者は運営チームとハンブルグに集合し、プログラムの説明を受けたのちにリューネブルクに向かいました。リューネブルク市長様にご歓迎いただき、市内の散策を行いました。そして、ホストファミリーと対面してホームステイがはじまります。各ホストファミリーのもとで、日本人参加者はドイツの人々の日常生活を垣間見ることができました。さらに、ホストファミリーとリューネブルク独日協会の皆様とともにバーベキューを楽しむ機会にも恵まれました。
8月27日にはホストファミリーに別れを告げて、日本人参加者はハンブルクへ戻りました。ドイツ人参加者と合流し、ついに第11回日独ユースサミットの始まりです。自己紹介ゲームをとおして交流を深め、翌日からグループワークをはじめました。ハンブルク市内の様々な施設を訪れ、グループごとに設定されたテーマについてみっちり議論を重ねました。29日に参加者はハンブルクを離れ、ロストックとヴァーネミュンデを訪れました。ロストックでは、独日協会の方々とともに街を歩き、船に乗ってヴァーネミュンデに向かいました。ヴァーネミュンデでは、北ドイツの伝統的な民族衣装を守る活動を行っているグループのお話を伺いました。楽しい遠足を終えた参加者はベルリンに到着し、引き続きグループワークに取り組みました。ドイツ連邦議会、芸術大学、テーゲル浄水場をはじめとするベルリンに所在する様々な施設や研究機関を訪れたほか、8月30日には在ドイツ日本国大使館にて在ドイツ日本大使から歓迎のご挨拶をいただき、日本食のブッフェにご招待していただきました。
9月2日、参加者はベルリン日独センターにて、グループワークの成果を発表しました。グループごとのプレゼンテーションに加えて、各グループの参加者によるパネルディスカッションも実施しました。大成功の発表を終えた参加者と運営スタッフは、プログラム最後の夜を大盛り上がりのカラオケで締めくくり、9月3日にプログラムは無事終了しました。ユースサミットを通じて強く結ばれた参加者の友情はこれからも続くことになるでしょう。彼らのうち多くが、「ハロージャパン2018」のボランティアスタッフやグループリーダーとして引き続きこの活動に関わっています。